TOGA天空トレイルランの会場で「おはなし会」

6月14日、富山県利賀村で開催された第1回TOGA天空トレイルラン)」のスタート地点で「おはなし会」を実施しました。トレイルランニングの会場でおはなし会をしたという話を聞いたことがありません。おそらく、全国で初めてではないかと思います。「私たち（お父さんとお母さん）が選手として参加するため、子供の面倒を見ていただけないか」という問い合わせが大会事務局にあったことがきっかけでした。本来なら預かっている間に子供に万一のことがあっては大変ですので、託児はお断りするのですが、問い合わせを受けた事務局の職員が気転を利かせ、さっそく利賀小学校の校長先生に相談。選手であり保護者である両親と覚書を交わすことで特例として校長先生が面倒を見ることにしました。それなら、私たちも何かお手伝いできないかということで、廣瀬惠子さんが「おはなし会」の開催を提案。何人集まるのかわかりませんでしたが、「一人でも聞いてくれる子供がいたらやります」「おはなし会をすることで、一人でも多くの選手が気持ちよく大会に参加してくれるならやります」という気持ちで、紙芝居、絵本、エプロンシアターなどを東京から持って行きました。重さにして約30kgはありましたでしょうか。集まる子供たちの年齢や男女比、回数などがわからないため、現場で何でも対応できるように材料を多めに用意していきました。現地に集まったほかのボランティアの方からは「いいなー、それ。そういうボランティアがあるならやりたかった」という声が上がりましたが、前述どおり、何人集まるのか、何歳ぐらいの子供たちが集まってくれるのかがわからないため、プログラムを考えるのも一苦労です。お話会の現場では簡単そうに見えますが、本当のお話会はプログラムを考えたり、材料をそろえるところから始まっているため、そう簡単ではないのです。また、プログラムは用意していても、集まった子供たちの年齢や男女比などを見ながら内容を臨機応変にその場で変えて対応していかなければなりません。ましてや、会場は屋外。お話会の会場そのものは利賀村に昨年できた炭小屋の中でしたが、周りは山です。虫や蚊がいるかもしれません。雨や風が吹き込んでくるかもしれません。小屋の大きさもわかりません。事前の会場視察ができなかったことも不安になりました。しかし、しかし！事務局の南田さんがMCさんに、「当日はおはなし会の案内もしてくださいね」と助け舟を出してくれたおかげで、たくさんの子供たちが集まってくれました。 TOGA天空トレイルランには、9時スタートのロング、9時30分スタートのミドル、12時スタートのショートの3つのカテゴリーが用意されています。おはなし会は、ロングとミドルに出た親御さんの子供を対象に9時45分に1回目を、ショートに出場した親御さんの子供を対象に12時15分にも開催することにしましたが、会場に遊びに来た選手の友人や県内の方たちを対象に11時にもしようかということになり、合計3回行いました。 1回の所要時間は30分。子供がじっくりお話を聞く限界をめどに行いましたが、2回目は途中から小学生が大勢はいってきたため、急きょ素話を導入。45分と長くなってしまいました。お話会の詳細は次のとおりです。■1回目　9時45分～参加人数：小学生10人、幼児4人、大人4人ろうそくパッ①だるまさんが（大型絵本）②ねえどれがいい（絵本）③おまんじゅうのすきなとのさま（紙芝居）④フルーツパフェ（手遊び）⑤そっくりさん（貼り絵）⑥ねずみのすもう（エプロンシアター）ろうそくフッ■2回目　11時～参加人数：幼児2人、乳児1人、大人1人①そらはだかんぼ（絵本）②こねこのしろちゃん（紙芝居）③ペンギンさんの山のぼり（手遊び）④だーれかな（エプロンシアター）⑤わゴムははどのくらいのびるかしら（大型絵本）⑥おとしたどんぐり（貼り絵）⑦ちいちゃいちいちゃい（ストーリーテリング）※⑦は小学生が途中から10人ほど入ってきたため、急きょ行ったものです。■3回目　12時15分～参加人数：幼児2人、小学生1人、乳児1人、大人2人ろうそくパッ①だるまさんが（大型絵本）②せんたくかあちゃん（絵本）③一本橋こちょこちょ（手遊び）④だーれかな（エプロンシアター）⑤あんもちみっつ（紙芝居）ろうそくフッ